1.冷間金型用のSKS,SKD
ゲ−ジやダイスは焼き入れによる形状の狂いがないことがポイントです。水焼き入れでなく、油焼き入れできる焼き入れ性のよいことの必要から、CrやMnを入れます。
油焼き入れ工具の代表は SKS3,31です。とくに焼き入れ前後の長さ変化は同じ炭素量(C%)のSK材に比べ、半分以下となります。
SKS93,94,95,はSKのC 0.8〜1.1%をベ−スとし、Crの添加で焼き入れ性を改善し、油焼き入れで十分焼きが入るようにしたものです。
Crを13%まであげたSKS系の冷間金型用の高C-高Cr鋼がSKD1です。これは13Crステンレス鋼のCを2%とアップしたものと同じで、工具鋼でありながら耐食性もある材料です。
冷間ダイスの代表選手SKD11、SKD12は常温の耐摩耗性にすぐれ、ダイや抜型、ねじ転造ロ−ラ−に適します。特長として焼き入れ後の膨張はSKS3系よりさらに小さく、0.1%程度のため
ゲ−ジ類に適します。SKD11,SKD12の Moは焼き入れ性とじん性向上のため、Vは耐摩耗向上のために添加されます。いずれも空気焼き入れ鋼のため変形が少ない利点があります。 |
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2. 熱間金型用の SKD、SKT
SKD系熱間ダイス鋼とSKT系の鍛造用型鋼とがあります。 成形環境が 加熱−冷却、いわゆる
膨張−収縮のくり返しで型表面にひび割れ(ヒ−トチェック)の発生防ぐため Cを低くすることがポイントとです。
熱間ダイス鋼は熱間強さを重視して2次硬化性がでるようにCr,W,Mo,V が添加されています。SKD4,SKD5は
5〜10%のWを含むため 〜650度Cの高温まで 硬さがほとんど下がりません。しかし、じん性が低い欠点があります。SKD6,SKD61は
Wの代わりに Moが入っているため、熱間強さはやや劣りますが、じん性が大きく熱伝導率も良いので 熱衝撃に対して抵抗力があります。
用途は Zn,Al,Mg合金用 ダイカスト型、熱間押し出し型、プレス鍛造型などに使われます。